非円形ギア最大の特性であるギヤレシオの変化を各選手のペダリング特性や取り組む種目に合わせ、理想のペダリングを可能にするBaroque-Gearは、三次元CADCAMと高速マシニングセンタにて生産することにより、豊富なバリエーションの生産が可能です。
「バロックギヤ:34T±2」は、踏み込み位相において仮想最大歯数36T 、上下死点において仮想最小歯数32T と控えめな歯数変化を発生させる形状をしています。この小さめの変化は、インナーからアウターに変速した際に感じる違和感を抑えるのに効果的です。 ±2はロードレースに適します。
なめらかに踏力変化をする±2は高めのケイデンスにも対応可能です。 また殆ど踏力を発揮できない上下死点においては、-2Tぶん負荷を軽減させることで素早くデッドゾーンを通過させマイナス加速度の発生時間を短縮させることが可能になります。
真円34Tを装着する理由は、登坂においてペダル踏力を低く抑えることです。「バロックギヤ:34T±2」は、34T±3に比べて踏み込み位相での必要クランク軸トルクの増加を1Tぶん抑えることでトルク負けを防止します。 以外な使い方に思われるかも知れませんが、34T±2は、より仕事率の増加率が大きな34T±3に移行するためのトレーニング用として使うのも一策です。 ※効果には個人差があります。
写真 1
左の写真はギヤ表側 ロゴはレーザー刻印ではなく本物の彫刻で彫ってあります。ホワイトレターを入れたものです。右の写真はギヤ裏側 補強用のリブがギヤ全周に渡り施されて横剛性を確保しています。 材質は超々ジュラルミンであるA7075にT6熱処理を施しています。
下図の赤色の円は仮想最大歯数36Tの直径でクランク角度が90°付近で歯の数が6つほどの間、赤色の円に達していることが判ると思います。この最大歯数が6つというのはストライクゾーン広め部類に入ります。 これは歯数36Tの踏み込む領域での力積を大きくして結果としてパフォーマンスアップに繋がります。 青色の円は仮想最小32Tの直径でクランク角度が上下死点にきた際に青色に達することでデッドソーンを素早くやり過ごすことが出来ます。
上図において 36Tの最大直径(赤) 32Tの最小直径(青) を示す。
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