非円形ギア最大の特性であるギヤレシオの変化を各選手のペダリング特性や取り組む種目に合わせ、理想のペダリングを可能にするBaroque-Gearは、三次元CADCAMと高速マシニングセンタにて生産することにより、豊富なバリエーションの生産が可能です。
「バロックギヤ:34T±3」は、踏み込み位相において仮想最大歯数37T 、上下死点において仮想最小歯数31T と大きな歯数変化を発生させる形状をしています。この大胆なギヤ比の変化は、ヒルクライムにおいて劇的な効果を発揮します
十分なペダル踏力が発揮できる踏み込み位相においては、3Tぶんギヤ倍数の負荷を与えることでプラス加速度を稼ぎ出し 殆ど踏力を発揮できない上下死点においては、-3Tぶん負荷を軽減させることで素早くデッドゾーンを通過させマイナス加速度の発生時間を短縮させることが可能になります。
34T±3 を装着した多くの選手から「登坂中のケイデンスが上昇した。」という報告を得ています。ペダリングモニターでの記録を観察すると「同じコース」「同じギヤ比」の場合、まずケイデンス(rpm)が上昇した結果、仕事率(W)が増加して速度(km/h)が高くなり結果としてタイムが短縮されます。 ※効果には個人差があります。
写真 1
左の写真はギヤ表側 ロゴはレーザー刻印ではなく本物の彫刻で彫ってあります。ホワイトレターを入れたものです。右の写真はギヤ裏側 補強用のリブがギヤ全周に渡り施されて横剛性を確保しています。 材質は超々ジュラルミンであるA7075にT6熱処理を施しています。
下図の緑色の円は34Tの基準直径です。 赤色の円は仮想最大歯数37Tの直径でクランク角度が90°付近で歯の数が3つほどの間、赤色の円に達していることが判ると思います。この最大歯数が3つというのはかなりピーキーな部類に入りますのでクランク軸トルクのピークの山をハッキリと体感することが出来ます。 逆に言い換えれば、±値が大きいほどピーク角度の違いをハッキリ感じることが出来るということです。 青色の円は仮想最小31Tの直径でクランク角度が上下死点にきた際に青色に達することでデッドソーンを素早くやり過ごすことが出来ます。
図2
上図において 37Tの最大直径(赤) 34Tの基準直径の円(緑) 34Tの最小直径(青) を示す。
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