非円形ギア最大の特性であるギヤレシオの変化を各選手のペダリング特性や取り組む種目に合わせ、理想のペダリングを可能にするBaroque-Gearは、三次元CADCAMと高速マシニングセンタにて生産することにより、豊富なバリエーションの生産が可能です。
「バロックギヤ:39T-P1」は、踏み込み位相において仮想最大歯数41.2T 、上下死点において仮想最小歯数37.7T と特殊な歯数変化を発生させる形状をしています。この「P1」ギヤ形状はヒルクライム時の70rpm程からインナースプリント時の150rpmまでの広い領域のケイデンスに対応すべく開発されました。
十分なペダル踏力が発揮できる踏み込み位相においては真円42Tと比べてほぼ変わらない41.2Tのペダル踏力でプラス加速度を稼ぎ出し 殆ど踏力を発揮できない上下死点においては、真円42Tと比べて-4.3Tぶんも負荷を軽減させることで素早くデッドゾーンを通過させマイナス加速度の発生時間を短縮させることが可能になります。
39T-P1 を装着したある選手から「登坂中だけでなくほぼ全域で仕事率(w)が上昇した。」という報告を得ています。ペダリングモニターでの記録を観察すると「同じコース」「同じギヤ比」の場合、まずケイデンス(rpm)が上昇した結果、仕事率(W)が増加することが観察されています。 ※効果には個人差があります。
写真 1
左の写真はギヤ表側 ロゴはレーザー刻印ではなく本物の彫刻で彫ってあります。ホワイトレターを入れたものです。右の写真はギヤ裏側 補強用のリブがギヤ全周に渡り施されて横剛性を確保しています。 材質は超々ジュラルミンであるA7075にT6熱処理を施しています。
赤色の円は仮想最大歯数41.2Tの直径でクランク角度が90°付近で歯の数が3つほどの間、赤色の円に達していることが判ると思います。 青色の円は仮想最小37.7Tの直径でクランク角度が上下死点にきた際に青色に達することでデッドソーンを素早くやり過ごすことが出来ます。
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上図において 41.2Tの最大直径(赤) 37.7Tの最小直径(青) を示す。
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