プロ選手も使うバロックギヤ！

2019年愛三工業時代　「ツール・ド・スランゴール第2ステージでのゴールスプリント」

住吉宏太選手　はどんな方ですか？

高校、大学での競技活動や実績

・高校時代
高校では主にトラックレース（ポイントレース）に力を入れ県、地区大会　優勝　　　全国大会、国民体育大会　入賞

・大学時代
日本大学自転車部として活動し、本格的にロードレースへと種目転向 4年生の時には主将となり、部をまとめる。・インターカレッジ　６位入賞・ツールド北海道ステージ5位など・ベルギー、オランダの海外遠征経験

・実業団、プロ選手としての実績
2014年から2016年　チーム右京
2017年から2021年　愛三工業レーシング

ツール・ド・台湾（台湾）第1ステージ5位
ツアー・オブ・タイランド（タイ王国）第1ステージ8位
ツール・ド・北海道（北海道）第2ステージ8位
ツール・ド・スランゴール（マレーシア）
第1ステージ6位　第2ステージ3位　第4ステージ5位　第5ステージ3位　個人総合6位　ポイント賞２位
ツアー・オブ・福州（中国）第5ステージ4位
ツアー・オブ・インドネシア（インドネシア）第2ステージ10位
ツール・ド・スランゴール（マレーシア）第5ステージ8位
ツール・ド・ランカウイ（マレーシア）第1ステージ16位　第3ステージ16位　個人総合34位

2022年から新チームで活動します。
2022年は地元九州のチームである「スパークルおおいた」へ移籍をし、レース活動のみならず自転車ロードレースをもっと盛り上げたり認知度を上げていけるような活動もおこなっていきたいと思っています。スパークルおおいたは昨年創設されたばかりのチームですが、九州を中心にサイクリングイベントなどを企画し行なっている地域密着系チームです。レース活動としては、今年よりJCLというリーグに参戦するので、アップダウンの多いコースのレースでは最終局面まで残り最後勝ちにいけるような走りをしていきたいと思っています。チームにはスプリンターが多数いるので、平坦なコースやクリテリウムではチームメイトの勝利に貢献できるように献身的に走りたいと思っており、チームとしては1年を通して３勝を目標としています。また、2023年より開催されるUCIレース「ツールド九州」にもホストチームとして参戦できるように2022年はレース活動を行なっていきたいと考えています。

１．なぜ　バロックギヤ　が必要なのか？

　国内トップレベルのロード選手としてレースに参加されるにあたってどんな局面でバロックギヤが必要か?
選手にしか解らない　感覚的な話を聞かせて下さい。
　一言で言うとバロックギアを使うことによって特にヒルクライムの際にリズムが取りやすいという点です。私は、バロックギアの36±2の90度を使用していますが、トルクをかけるところと抜くところが分かりやすいのでヒルクライムの際にリズムが取りやすく、楽にワット（パワー）を出せる感覚があります。そして引き足の際、普通のギアよりも軽く回ってくるので体力の温存にも繋がると思います。

２．　日本選手権、全日本実業団など主要大会で　役に立ちましたか？

日本選手権や全日本実業団のようなレースは距離が長い事が多く、その際に前述でも言ったように体力の温存が重要であり、引き足の際に軽く感じる点は長い距離のレースを走るにあたって非常に重要となってきます。また、長い登りなどでアタック合戦が続くような時も体力温存は大切ですし、アジアツアーなどの総合を争うような長い登りでは、展開によっては自分のペースを守ってペースを刻んで行ったほうが結果的に順位が良いと言うこともあることから、トルク感を掴みやすいバロックギアを使ってリズムが取りやすいという利点を生かすことで自分のペースを刻みやすいと言うメリットも感じますし、非常に役に立っています。

３．　サンデーサイクリストにアドバイスを御願いします。

　サンデーサイクリストの方へバロックギアを初めて使用する際は真円ギアに比べて変な違和感を感じるかもしれません。しかし、１週間も使用すればバロックギアの感覚にも慣れてくると思いますし、インナーからアウターへ変速した際も違和感がなく、むしろバロックギアを使用することによって真円のアウターギアでも綺麗にペダリングができると思います。ヒルクライムなどでは、無理やりペダルを回したり踏んだりするのではなく、トルクがかかるところと抜けるところが分かりやすいのでトルクがかかるタイミングで踏み込んで抜けるタイミングでしっかり引き足に移行するというのを意識して使用してみてください。そうすることによっていつもよりリズムを掴んでヒルクライムできると思いますし、タイム短縮にも繋がってくると思います。

☆☆☆バロックギヤは、リズムがとりやすい‼　☆☆☆